3Dプリンター用ステンレス鋼粉末の開発に成功名古屋工業大学,東京都立産業技術研究センター
名古屋工業大学,東京都立産業技術研究センターの研究グループは,「ヘテロ凝固核粒子を含有させたステンレス粉末の作製とそれを用いた積層造形」に関する共同研究を実施し,この度,従来のステンレス鋼粉末と比べ,小さなエネルギーで高速造形が可能な新規金属粉末の開発に成功したと発表した。特に高速造形において,相対密度の向上,欠陥の低減,組織の微細化および強度の向上を達成した。
本手法は,母材金属に合わせてヘテロ凝固核粒子を選定することで,様々な金属種・合金種を用いた3Dプリンティングに幅広く適用可能であることが特徴である。今後は,ほかのステンレス鋼や合金系など3Dプリンティング技術への応用が期待される。