OplusE 2011年9月号(第382号)
- 目次
- 特集のポイント
- 広告索引
特集
エクサへの挑戦: 超大容量光ファイバー通信技術の最新動向
- ■特集のポイント
- O plus E編集部
- ■エクサビット情報社会に向けて飛躍する革新的光通信技術
- 北大学 中沢 正隆
- ■光通信技術の現状と飛躍的な高度化に向けた将来展望
- 日本電信電話 盛岡 敏夫
- ■超大容量化を目指す空間多重/モード多重光通信用マルチコアファイバー
- 横浜国立大学 國分 泰雄,北海道大学 小柴 正則
- ■マルチコアファイバー・マルチモードファイバー技術の最新動向
- 古河電気工業 武笠 和則,今村 勝徳,杉崎 隆一
- ■光ファイバーの低損失化と低非線形化の動向
- 住友電気工業 山本 義典
- ■マルチコアファイバー伝送技術
- 情報通信研究機構 淡路 祥成
- ■超大容量伝送実現に向けたモード多重伝送技術
- 日本電信電話 半澤 信智,坂本 泰志,松井 隆,冨田 茂,北海道大学 齊藤 晋聖,小柴 正則
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- ■誰にでもわかる車載画像処理―車の周囲を見る技術・見せる技術―
- 日産自動車株式会社 下村 倫子
連載
- ■【一枚の写真】“しわ”が織りなす多彩な微細凹凸構造
- 東京理科大学 遠藤 洋史,田村 眞弘,河合 武司
- ■【私の発言】やりたいことがまだ山ほどあります
- 東海大学名誉教授 佐々木 政子
- ■【第9・光の鉛筆】38 レーダー6 ドイツと日本
- ニコン 鶴田 匡夫
- ■【波動光学の風景】第74回 76.コルニュの螺旋
- 東芝 本宮 佳典
- ■【コンピュータイメージフロンティア VFX 映画時評】
- Dr.SPIDER
- ■【国立研究所は今】情報通信研究機構 火災環境下におけるテラヘルツ電磁波を用いたスタンドオフセンシング
- 未来ICT研究所 寳迫 巌
- ■【ホビーハウス】組み合わせ絵本がいっぱい!~第4報
- 映像技術史研究家 鏡 惟史
コラム
■Event Calendar■掲示板
■O plus E News/「光学」予定目次
■New Products
■オフサイド
■次号予告
特集のポイントOplusE編集部
インターネットトラフィックは2 年で2 倍程度の割合で急増し,20 年後にはペタあるいはエクサビットレベルの情報量をハンドリングする光ネットワークの重要性が高まりつつある。光ファイバー通信がハンドリングする伝送容量は過去20 年で3 桁の拡大を達成しており,時間軸上での時分割多重化(高速化)と波長軸上での波長多重化(大容量化)の技術が主流であった。これまでの大容量光ファイバー通信では,伝送路として単一コアかつ単一モードの光ファイバーを用いている。ところが最近,大容量化に伴うコア内の伝送光電力の増大による,光ファイバー非線形光学効果による伝送特性への影響やファイバーヒューズと呼ばれる光ファイバーへのダメージが伝送容量の制限要因として浮上してきた。
近年,この超大容量化を達成するための限界を打破するため,さまざまな取り組みがなされている。特に,光ファイバーにおいては,損失と非線形光学効果の影響を低減させる試みがなされてきた。また,システム技術として,光変復調方式に着目した取り組みも同時に進行し,無線通信の性能指数である周波数利用効率の向上を目指して超多値変調技術の研究が急速に進められている。
さらに,時間軸と波長軸だけではなく,マルチコアおよびマルチモードによる空間軸で多重する空間分割多重技術を利用した大容量光通信の研究開発が活発化している。マルチコア伝送は複数のコアを持つ光ファイバーを用いて空間分割多重を行うことにより,さらなる大容量化が期待できるため,注目を集めている。また,マルチモード伝送に関してもマルチモードファイバーとモード合分波手段を用いることでモード多重数の増大が可能であるため,注目が高まってきている。
本特集は「エクサへの挑戦:超大容量光ファイバー通信技術の最新動向」と題して,第一線でご活躍の専門家の方々にご執筆いただいた7 つの解説により構成されている。
- 東北大学中沢正隆先生
エクサビット情報社会に向けて飛躍する革新的光通信技術 - NTT 未来ねっと研究所盛岡敏夫氏
光通信技術の現状と飛躍的な高度化に向けた将来展望 - 横浜国立大学國分泰雄先生,北海道大学小柴正則先生
超大容量化を目指す空間多重/モード多重光通信用マルチコアファイバー - 古河電気工業武笠和則氏,今村勝徳氏,杉崎隆一氏
マルチコアファイバー・マルチモードファイバー技術の最新動向 - 住友電気工業山本義典氏
光ファイバーの低損失化と低非線形化の動向 - 情報通信研究機構淡路祥成氏
マルチコアファイバー伝送技術 - NTT アクセスサービスシステム研究所半澤信智氏,坂本泰志氏,松井隆氏,冨田茂氏,北海道大学齊藤晋聖先生,小柴正則先生
超大容量伝送実現に向けたモード多重伝送技術