3Dスキャナを用いて建設重機を遠隔操作清水建設(株)
建設重機を遠隔で操作する無人化施工では,映像情報の質がカギとなるが,既存の二次元映像のシステムでは,建設重機全面の平面映像情報と奥行き方向の映像情報が必要で,複数のカメラを重機やカメラ専用車両に搭載する必要があった。重機操縦のオペレーターだけではなくカメラ専用車両にもオペレーターが必要となり,大きなコストと施工効率の向上が課題となっていた。
今回発表された3D無人化施工システムでは,重機の両脇に3Dスキャナ2台,重機中央に2次元カメラ1台を搭載している。簡易な3Dスキャナを使用することでリアルタイムな処理を実現し,1名のオペレーターで既存システムと同等以上の操作が可能となっている。
カメラ専用車両が不要になるため,車両台数やオペレーター人数を削減でき,無人化施工のコストを25%程度削減できるとしている。