「空中3Dディスプレイプロジェクト」の実験公開日本科学未来館
3D表示の多くは,人間の両眼視差を利用することによって疑似3Dイメージを2D上に形成したもので,視野の制限,生理的な不快など多くの問題があったところ,その問題を克服するために,本当の3D空間で3Dイメージを見ることが可能な,「実像の3Dディスプレイ」の開発により,目に見えないレーザー光線を空中に照射することで生み出されるプラズマの光の点を用いて,3Dの絵や文字を空中にくっきりと浮かび上がらせることができ,国際特許を取得した。今回,この装置の高性能化と大幅な小型化が実現し,普通自動車への搭載が可能となった。
自動車の天窓を開けて空中に投影でき,360度どこから見ても同じ情報を提示できるので,今後,新しい形のデジタルサイネージや,防災時の緊急表示などへの応用が期待されている。