起業するには信念が必要です。「画像一筋」この言葉がその表れでもあります。ヴィスコ・テクノロジーズ(株) 足立 秀之
画像処理の世界へ
聞き手:ヴィスコ・テクノロジーズは,画像処理検査装置のエキスパート企業ということですが,足立社長が学生時代にはどのような研究をなさっていたのですか?足立:私は大阪電気通信大学の精密工学科出身で,大学の卒業研究では,産業用ロボットに関する研究を行いました。産業用ロボットと,画像処理というのは,切っても切れない関係がありますので,画像処理にはそのころから興味がありました。
聞き手:学部を卒業されてからは,修士課程に進まれたのですか?
足立:いいえ,就職しました。画像処理関係の仕事をしたかったので,外資系のアナログ・デバイセズ社に入社しました。アナログ・デバイセズ社は画像処理用のDSP(Digital Signal Processor)を作っていたので入社したのですが,ちょっと方向性が違ったみたいで,数年いて辞めました。
聞き手:その後はどのような仕事をされたのですか?
足立:それで,画像処理関連の大手企業米コグネックス社の日本法人に入りました。
聞き手:そうすると,画像処理一本でここまで来られたわけですね。
足立:そうです。
聞き手:コグネックスでは,どのようなことをされていたのですか?
足立:コグネックスでは,アプリケーションといいますか,コグネックスの製品を使ったソリューションをユーザーに紹介するといったような仕事をしていました。