光は誰をも惹きつける 楽しそう! 面白そう! を広げてみるサイバネットシステム(株) 執行役員 西郡 恵美子
日本のものづくりを熱意をもって支える裏方
聞き手:まずはサイバネットシステムについてお教えください。西郡:当社は,科学技術計算分野,特に最先端CAE(Computer Aided Engineering)によるソフトウエアソリューションサービスを提供しています。弊社コーポレートメッセージ『つくる情熱を支える情熱。』で表しているように,私たちの仕事は,ものづくりに携わる研究職や開発職の方々を,熱意をもって支える裏方だと考えています。研究開発・設計の現場でますますスピード化や精密さが要求されている現在,CAEはものづくりにとって不可欠なものだと考えております。CAEの活用でエンジニアの方の業務がスムーズに効率よくまわれば,それがさらにコストや開発期間の短縮につながり,さらにそこから品質向上への工夫が生まれたりと新たな価値創出に貢献できます。お客さまは製品の市場競争力が高まることで先行者利益を確保することが可能になります。
こうしたサイクルを創り出すために,私たちは「研究・開発職の方が実現したいことを,主体的に,情熱をもってお手伝いし,そして世界標準のソフトウエアをただ右から左へ販売するのではなく,高付加価値,高品質のサービスをもって満足度の高いソリューションとして提供する。」というプライドを胸に活動しています。
私たちは企業ビジョンを “First Contact Company”と表現しているのですが,これは,お客さまがお困りになった時『ねぇ,こんなことできないかな?』といった形で私たちを信頼して気軽に相談していただけるプロフェッショナルなパートナーになりたいという気持ちを表したものです。このような活動を通じ,お客さまの活躍から社会がより豊かになるお手伝いができれば,本当にうれしく思います。 また,私たちはソフトウエアだけでなく光学測定器も扱っており,これについては,お客さまのニーズに基づいて自社開発もしています。
当社は今年設立30周年を迎えますが,そのルーツは,スーパーコンピューターのパイオニア米国コントロール・データ社(CDC)の日本法人が1980年に立ち上げた科学技術計算処理サービスであるCYBERNETサービスでした。このサービスを分離独立させて引き継ぐ形で1985年に当社サイバネットシステム株式会社が誕生しました。ちょうど同年にCODE Vの開発元であるOptical Research Associates(ORA)社(現Synopsys社)と代理店契約を結んでいます。 <次ページへ続く>
西郡恵美子(にしごおり・えみこ)
1991年 奈良女子大学 理学部 数学科卒1991年 サイバネットシステム株式会社入社
2013年 サイバネットシステム株式会社 執行役員
●サイバネットシステム株式会社について
サイバネットシステム株式会社は,科学技術計算分野,特にCAE(Computer Aided Engineering)関連の多岐にわたる先端的なソフトウエアソリューションサービスを展開しており,電気機器,輸送用機器,機械,精密機器,医療,教育・研究機関などさまざまな業種及び適用分野におけるソフトウエア,教育サービス,技術サポート,コンサルティング等を提供している。光学設計,照明解析CAEでは,CODE V, LightTools, RSoft, LucidShapeを取り扱っている。
URL:http://www.cybernet.co.jp/