検査中のスコープ形状をリアルタイムに3次元画像で描出オリンパス(株)
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オリンパス(株)は,医療事業の新製品として大腸がんなどの検査・治療に使用される消化器内視鏡「PCFH290DL/I」の販売を開始した。大腸は4つの急峻な屈曲部と約120~150cmの長さを持つ臓器で,内視鏡による検査・治療においては,挿入性と受診者の負担軽減が従来の課題となっていたところ,この製品は,大腸でスムーズな挿入を行えるよう,腸壁にスコープが当たると自然に曲がる「受動湾曲」機能,大腸の形状や長さによって操作者の手元側の力をより効率的に先端に伝えるための「高伝達挿入部」,手元で挿入部の硬度を変えられる「硬度可変」機能の3つの技術を搭載することで負担軽減を目指すとされている。また,高画質で170 °の広い視野角と,明るくなった「狭帯域光観察(NarrowBand Imaging=NBI)」との組み合わせにより,大腸内のスコープ形状と位置を三次元的な画像でリアルタイムに抽出する「ScopeGuide機能」に対応し,病変の早期発見が期待されている。