光ファイバーの最大伝送容量を2.15ペタビット毎秒に更新情報通信研究機構,住友電気工業(株),RAM Photonics社 研究グループ
今回,品質が均一で長距離伝送に好適な同種コア型のシングルモード22コアファイバーと波長多重光を一括で生成可能な高精度光コム光源を用いて,30km伝送の実証を行った。高精度光コム光源では,25GHz間隔の399波長の搬送光を一括生成している。既存の波長多重伝送システムで一般的なレーザー光源群に比べ,雑音を大幅に抑え,周波数の安定性も高いため,高密度な信号伝送を可能にした。
実験結果により,マルチコアファイバーの潜在能力を押し上げるとともに,高精度光コム光源の大容量伝送への適用を実証したことで,将来の大規模コヒーレント光ネットワークの可能性が期待される。