日本文化財のデジタル・トランスフォーメーション事業の共同研究開始hakuhodo-VRAR
今回の研究は,文化財にMixed Reality(複合現実,以下MR) の技術を応用する開発となる。同研究で,hakuhodo-VRARは,国宝「風神雷神図屏風」を描いた 俵屋宗達の意図や作品に込められた願い,さらには題材となった「風神雷神」の由来,後世への影響など,躍動感あふれる描写やストーリーテリング展開を3Dグラ フィックで表現し,建仁寺の「風神雷神図屏風」に表示させる。MRを実現するマイクロソフトのホログラフィックコンピュータ「Microsoft HoloLens」を着用し た鑑賞者は,「風神雷神図屏風」と3Dグラフィックを融合して鑑賞できるようになる。同研究により,新たな文化財の鑑賞の在り方,文化教育や観光の新モデル確立を目指すとしている。研究成果発表としては,建仁寺での一般公開や,京都国立博物館での公開などを現在検討しており,早ければ年内に実施する予定だという。