現在と同じ細さの光ファイバーで最大伝送容量を実現日本電信電話(株),(株)KDDI総合研究所,住友電気工業(株),(株)フジクラ,古河電気工業(株),日本電気(株),千葉工業大学 研究グループ
今回,現在の光ファイバーと同じ細さの国際規格に準拠したガラス直径(125 μm)を採用したことにより,既存の光ファイバー製造技術や,光ファイバー同士を接続する光コネクタなど,既存の周辺技術が活用できると同時に,複数メーカーの要素技術を組み合わせて,長距離かつ大容量のマルチコア伝送システムが構築できることを実証した。この研究で,マルチコア光ファイバーを活用した光通信システムの実用化に向け大きく前進したと言える。
今後,この光ファイバー技術を2020年代前半に実用化することを目指すとともに,将来の多様なデータ通信需要に対応可能な光伝送基盤の実現に貢献することが期待される。