SINETのデータ流量を日本地図にマッピングした可視化プロジェクション作品を展示情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)
「学術情報ネットワーク(Science Information NETwork: SINET(サイネット))」は,NII が日本全国の大学や研究機関などの学術情報基盤として構築・運用している情報通信ネットワークである。現在,850以上の大学や研究機関などが加入している。2016年4月からは,国内の全都道府県を100 Gbps の超高速ネットワークでつなぎ,国際回線も増強した「SINET5」の本格運用を開始しており,日本の学術コミュニティーにおいて不可欠なインフラとなっている。
NIIは,学術総合センター(NII の主要部門が入るビル)の1階ロビーにおいて,昨年から,NII の情報学に関する研究成果の展示を行っている。今回新たに制作・展示 するのは,SINET上のデータ流量の推移を日本地図にマッピングし,可視化したプロジェクション作品である。一日の朝,昼,夜で,SINETを通じてデータが流れ,トラフィック量が変化していく様子を視覚的に表すとともに,その勢いを波とした音楽が奏でられる。作品に対して立つ位置によって,位置にあわせた全国それぞれの場所のトラフィックの様子が強調される。日本の教育研究機関のアクティビティが垣間見える本作品展示は,一般の方も見学することができる。