炎の中のとがった物体でもつかめる数珠状の柔軟堅牢ロボットハンドを開発東北大学 研究グループ
ロボットハンドの全体構造を,数珠のような指を放射状に配置することで,袋が破けるということ自体が発生しない構造を確立した。これにより,高い耐切創性,また,数珠のピースを金属素材にすることで著しく高い耐火性と柔軟性を両立し,つかむ対象はもとよりロボットハンド自身を傷つけることなく作業を行うことができる。
これまで開発された袋型のロボットハンドは,さまざまな形状の物体をつかむことができる一方,ゴムや布の耐熱性が低く,灼熱の環境下では作業が困難といった問題があった。この成果により,つかめる物体の範囲が飛躍的に拡大されるため,火災など灼熱災害現場で熱源へアクセスするための瓦礫除去はもとより,工場での高温作業・生産性向上にも期待される。