金ナノクラスター表面上の有機単分子膜で高効率エネルギー変換に成功慶應義塾大学,神戸大学 研究グループ
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慶應義塾大学,神戸大学の研究グループは,独自に開発したテトラセンアルカンチオール修飾金ナノクラスターに光を照射すると,テトラセン分子に吸収された光子数に対して2倍の励起子へ変換でき,この生成した励起子は従来の金表面上の有機分子と比べて10,000倍程度の長い寿命があることを発表した。また,光線力学療法(光による癌治療)・有機合成などに有用な一重項酸素(活性酸素の一種)を,吸収光子数に対して100%をはるかに超える160%という高効率な変換にも成功した。
今後,太陽光を用いたエネルギー変換・エレクトロニクス・生命/ 医療分野等への貢献が期待される。