光電変換色素NK-5962の神経保護効果を発見岡山大学,東京大学,大阪大学,林原
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岡山大学の研究グループは,2018年より日本医療研究開発機構(AMED)の創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム(BINDS)の支援に基づいて,東京大学,大阪大学と共同研究を行い,岡山市の株式会社林原が製造するNK-5962の薬物体内動態を調べた。その結果,NK-5962の静脈注射によって効果を発揮する十分量の眼球内濃度が得られることが分かったと発表した。NK-5962は光電変換色素薄膜型人工網膜(OURePTM)の部材であり,その分子自体に光とは関係なく網膜神経細胞死を抑制する効果があることが分かっている。さらに,静岡県立大学との共同研究で,NK-5962には光毒性がないことも示した。