8K腹腔鏡手術システムによる映像を伝送し遠隔で手術支援を行う実証実験で医学的有用性を確認国立がん研究センター,NHKエンジニアリングシステム
実証実験では,8K技術ならではの超高精細映像による「本物に迫る立体感」を保持した手術現場の映像を,伝送画質と符号化・復号化の遅延を最適化した状態で伝えることで,遠隔地においても手術状況が詳細に把握可能であり,質の高い腹腔鏡下直腸切除術が実施された。今後,さらに実証実験を重ね,医療経済的な観点からの分析を行い,遠隔手術支援の普及を目指し,医療機器としての承認に向けた計画を策定する。これにより,高い質での遠隔手術支援の実現およびわが国の抱える外科医師の偏在の課題解決,最近のコロナ禍における遠隔支援に寄与することが期待される。