OplusE 2017年8月号(第453号)
- 目次
- 特集のポイント
- 広告索引
特集
光ファイバーケーブルの高度化
- ■特集にあたって
- O plus E編集部
- ■高速ネットワークと光ファイバーケーブル
- NTTアドバンステクノロジ 冨田 茂
- ■光ファイバーケーブルの細径高密度化
- フジクラ 大里 健
- ■光海底ケーブルの展開
- OCC 益田 大志
- ■民生用途への光ケーブルの展開
- 住友電気工業 井崎 学
- ■マルチコアファイバー,数モードファイバーに適した光ファイバーケーブル
- 古河電気工業 塚本 昌義,杉崎 隆一
- ■光ファイバーケーブル技術の標準化動向
- 日本電信電話 中島 和秀,松井 隆
特別企画
- ■画像センシング展2017 誰にでもわかる「特別講演」レビュー
- 慶應義塾大学 青木 義満
- ■画像センシング展2017 招待講演レビュー
- 三次元メディア/立命館大学 徐 剛
連載
- ■【一枚の写真】深紫外LEDの高出力化をナノ光構により実現
- 情報通信研究機構 未来ICT 研究所 井上 振一郎
- ■【私の発言】自分で流れを作り出すことに取り組む勇気を持ってほしい
- 東京大学 荒川 泰彦
- ■【第11・光の鉛筆】20 埋もれていた反対色理論定量化の試み キャンセレーション法の発見
- 鶴田 匡夫
- ■【波動光学の風景】第125回 127. 光線速度面
- 東芝リサーチ・コンサルティング 本宮 佳典
- ■【光エレクトロニクスの玉手箱】第54章 目にも鮮やかディスプレイ(その1)
- 伊賀 健一,波多腰 玄一
- ■コンピュータイメージフロンティア
- Dr.SPIDER
- ■【ホビーハウス】反射型ファインダーのカメラ-その1
- 鏡 惟史
コラム
■Event Calendar■掲示板
■O plus E News/「光学」予定目次
■New Products
■オフサイド
■次号予告
表紙写真説明
シングルモードファイバーの伝送限界を越える技術としてマルチコアファイバー(MCF)があり,そのメリットを最大限に活かすケーブル構造として,センターコア型構造で複数の間欠接着型テープ心線を収容し,高いファイバー密度を実現した細径高密度光ファイバーケーブルがある。図は4コアのMCFを用いた200心(800コア)の細径高密度光ファイバーケーブルの構造である。(関連記事「マルチコアファイバー,数モードファイバーに適した光ファイバーケーブル」古河電気工業 塚本 昌義ほか:詳細は756ページ)
特集にあたってO plus E編集部
光ファイバーケーブルの高度化
情報伝送における多重化方式は,空間分割多重(SDM:Space-Division Multiplexing), 波長分割多重(WDM:Wavelength-Division Multiplexing),時分割多重(TDM:Time-Division Multiplexing)の3つである。 光ファイバー1芯あたりの伝送容量がテラビット級からペタビット級へシフトしたのは,2012年,NTT研究所,フジクラ,北海道大学,デンマーク工科大学のチームが発表した,12のコアを円環状に配置したマルチコアファイバー(MCF:Multi-Core Fiber)による1.01Pbit/s×52kmの光伝送実験成功1)である。これにより,コアのマルチ化とSDMの一種であるフューモードファイバー(FMF:Few-Mode Fiber)を用いたモード分割多重(MDM:Mode-Division Multiplexing)光伝送方式への期待が一気に高まった。 SDMを理解するための最もシンプルな対象は光ファイバーケーブルである。MCFやFMFといった新たな伝送媒体を対象に,将来の光ファイバーケーブル技術を視野にいれた「光ファイバーケーブルの高度化技術」は重要なテーマと考えられる。マルチコアファイバーケーブルを考えてみると,空間多重化の効果はSDM2となることが容易に推測できる。同時に,光ファイバーケーブルの温故知新を含め,陸上(幹線系,アクセス系),海底など,異なる適用領域に展開される光ファイバーケーブル技術(光ファイバー接続技術などを含む)や,通信キャリアのインフラとしての展開以外に民生用への光ファイバーケーブルの展開が重要であり,ケーブルに収納される光ファイバーの標準化動向が重要なテーマとして浮上する。本特集号ではこれらの内容を網羅した。図1 3つの多重化方式(空間分割多重SDM,波長分割多重WDM,時分割多重TDM)
本特集号理解の一助として,前述の3つの多重化方式(SDM,WDM,TDM)を図1に整理した。図中,MDMに関連してLP01,LP11とあるのは,基底導波モードであるLP01モードと第1次高次モードであるLP11モードが伝搬可能なFMF導波構造のMCFをイメージしたものである。以上,本特集号が最新の光ファイバー通信技術の一端を理解する一助となれば幸いである。
参考文献
1) H. Takara, A. Sano, T. Kobayashi, H. Kubota, H. Kawakami, A. Matsuura, Y. Miyamoto, Y. Abe, H. Ono, K. Shikama, Y. Goto, K. Tsujikawa, Y. Sasaki, I. Ishida, K. Takenaga, S. Matsuo, K. Saitoh, M. Koshiba, and T. Morioka, “1.01-Pb/s(12 SDM/222 WDM/456 Gb/s) crosstalk-managed transmission with 91.4-b/s/Hz aggregate spectral efficiency,”ECOC2012, Paper Th.3C.1 (2012)
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