【重要】技術情報誌『O plus E』休刊のお知らせ

第30回 国際ディスプレイホログラフィーシンポジウム・ISDHは世界をめぐる

Art in Holography


 いつものようにシンポジウムと並行してのホログラフィー展,題してArt in Holographyが開催された。予算的関係から出品作品は各自ハンドキャリーが基本であったため,筆者もスーツケースに入るサイズ,「自然のかけら」の部分イメージ,50 cm×60 cmのオリジナルサイズに比べ二回りほど小さいテスト撮りホログラムを展示した。展示会場の様子と出品されたアーティストたちによる新しくユニークなホログラムが並んだ(図29)。数点の作品を除きシンポジウム終了後も展示は数か月間延長された。

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 シンポジウム最終日,次回2021年,ふたたびMITでとアナウンスがあった(図30)。リオープンするNew MIT museumの予定に合わせてということであった。ところが,この年の暮れからスタートしたパンデミックでの影響は,世の中の動きをすべて狂わせてしまった。2021年は無論見送られ,MIT開催はいつの間にか立ち消えになった。今年2022年も音沙汰がなかったが,この秋に来年2023年6月に韓国ソウルで開催されるという知らせが届いた。New MIT museumも1年遅れて今年(2022年)の秋に無事リオープンしたようだ。1日も早くパンデミックが沈静化して海外に行きやすくなることを願いたい。
 帰路もリスボンに数日間滞在し,ポルトガルの歴史遺産と文化に触れることができた充実の旅であったが詳細は割愛する。

終わりに


 今月号は駆け足の内容になってしまった。ホログラフィーのアート活動を通して世界中の人たちとの出会いや起きた出来事の経験は,筆者にとってかけがえのない人生の宝物となった。そのことに気づかせてくれたのが,本連載「ホログラフィーアートは世界をめぐる」であった。5年もの間拙文の校正に忍耐強くお付き合いくださった近藤智美様,連載くださったアドコム・メディア様,5年間拙文にお付き合いいただいた読者の方には本当に感謝である。この紙面をお借りしてお礼申し上げたい。
 今月号を最後にO plus Eは印刷本(紙媒体)としてしばらく休刊に入ると知り,大変残念な思いである。長い間,電子・光学関連分野の最新情報の配信に尽力され,技術研究に多大に貢献されてこられたことに深く感謝し,残念に思うのは筆者だけではないであろう。近い将来このパンデミックが収まり,そしてO plus Eの新たな展開が再び始動されることを切に希望し期待する次第である。

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OplusE 2022年11・12月号(第488号)

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