帝京大学付属病院が3D手術映像のリアルタイム伝送と裸眼3D表示に成功帝京大学医学部付属病院
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帝京大学医学部付属病院(所在地 東京都板橋区)は4月6日,手術支援ロボット「ダヴィンチ」による3D手術映像をリアルタイムで外部の裸眼3Dモニターに中継することに成功した。ダヴィンチは,帝京大学医学部付属病院 泌尿器科 堀江重郎 主任教授と同 医療情報システム研究センター 杉本真樹 客員教授が,
FAシステムエンジニアリング(株)(本社 愛媛県松山市)と(株)NHKメディアテクノロジー(本社 東京都渋谷区)とともに共同研究を行っている統合インテリジェント手術室「Teikyo Robotics Innovation Center」構想の中で開発している手術支援ロボットである。
ダヴィンチは3本のロボットアームと内視鏡(腹腔鏡)を備え,これを遠隔操作できるロボット。術者は内視鏡に設置された2つのCCDカメラから得た3D映像を見ながら手術を行う。一方,助手や介助者は従来,通常の2D映像でしかこの映像を確認できなかった。今回の手術映像の裸眼3Dモニターへのリアルタイム伝送によって,助手・介助者も3D眼鏡等の脱着無しに術者と同じ3D映像を確認できるようになった。
また,ロボットによる手術シミュレーションやトレーニングのために,生体質感造形技術を使った立体臓器の樹脂模型と3D内視鏡による観察を組み合わせて,臓器の硬さなどの質感を再現できるようにした。これにより,遠隔操作による触覚の欠如を補うことができるという。