キヤノンがマシンビジョン市場に参入キヤノン(株)
生産ラインで不規則に山積みされた部品を,ロボットアームが一つずつ正確に取り上げて次の工程に供給するには,部品の形状を3次元認識する必要があるが,この製品は,局面のある部品や形状に特長の少ない部品,複雑な構造をした部品など,さまざまな部品に対して高精度な3次元認識が可能である。CADデータの入力と山積みされた部品の撮影を行なうだけで,取り上げる部品データをシステムに簡単に登録することができ,複雑なプログラミングも不要,部品の認識から約2.5秒でロボットアームを制御するコントローラーにデータを送信できるため,スピーディーな部品供給が可能である。また,部品の種類や形状が変更になっても,簡単に登録し直すことができる。
今後,3Dマシンビジョンの市場は,生産ラインの自動化をさらに推進する自動車メーカーや自動車部品メーカーなどからの要望が強く,高速・高精度な3次元認識が可能な製品の投入が期待されている。