100ギガビット級コア・メトロ・アクセスの光ネットワークをSDNの技術を用いて相互接続する仮想ネットワーク構築実験に成功(株)KDDI研究所,三菱電機(株),情報通信研究機構,慶應義塾大学,イクシアコミュニケーションズ(株),(株)東陽テクニカ
クラウドビジネスの台頭やビッグデータの活用により,データセンター内外を流れる情報量は飛躍的に増加している。そのため,多数の装置および複数のネットワークから構築されるネットワークが今まで以上に高速かつ複雑になると,運用コストが増大する。その低減のため,複雑なネットワークをSDN/OpenFlow等オープンソースのインターフェースにより一元的に集中管理する技術が注目されているが,実現が難しかった。
今回の実験では,コア・メトロ・アクセスの各光ネットワークに配備された各ネットワーク装置が,自らが管理する物理ネットワークを簡易的な論理ネットワークとして統合制御装置(SDNコントローラー)に情報提供することにより,毎秒100ギガビット級トランスポートネットワークを含む大規模ネットワークを一元的に制御できるSoftware Defined Transport Networkを,6者は相互接続実験により確認することができた。
今後,データセンター間をつなぎ,広域クラウドを構成する大容量通信ネットワーク技術への応用が期待される。