実在の人物を3D仮想映像空間内に合成表示するシステムの提供を開始キヤノンITソリューションズ(株)
このシステムでは,実写映像の特定の色を仮想映像上に重ねて表示するMREAL Platformの「カラーマスキング機能」を応用し,特定の色(クロマキー背景色:緑または青)以外の映像を対象とすることで,実写映像から人物全体を抽出する。その後,3Dステレオカメラの視差を利用したリアルタイム画像処理により,空間内の人物の位置を推定し,人物と仮想物体との前後関係を正しく反映して表示する。
また,ヘッドマウントディスプレイを使うユーザー視点の「主観映像」と,外部定点カメラを使い空間を俯瞰的に捉える「客観映像」の,2つの表示方法に対応しており,複数の作業者が互いの位置を確認するような用途にはヘッドマウントディスプレイの主観映像を,多人数で空間全体における動線や全体配置を検討するような用途には大型モニターによる客観映像というように,用途に応じた使い分けが可能となっている。