ナノ光構造により90mW超の深紫外LEDの開発に成功情報通信研究機構（NICT），(株)トクヤマ

情報通信研究機構（NICT）と(株)トクヤマは共同で，深紫外波長帯（200～300nm）において90mW超の深紫外LEDの開発に成功したと発表した。

今回，新たに開発したナノ光構造技術により，殺菌効果が最も高い発光波長265nm，電極メサ面積0 .1mm2，室温・連続動作において，光出力90mWを達成し，実用上要求される水準を十分に上回る，これまでにない小型で高出力な深紫外LEDを実現した。

今後，深紫外LEDの本格的な普及，応用製品群の実現に向けて，薬剤を用いないクリーンな殺菌システムの実現や既存の水銀ランプの置き換え，新規市場の創出など大規模な需要が見込め，殺菌から医療，工業，環境，ICTに至るまで幅広い分野の産業，生活・社会インフラに画期的な技術革新をもたらすことが期待されている。