全球降水観測計画主衛星観測データの気象庁での利用について気象庁,宇宙航空研究開発機構(JAXA)
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気象庁と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は,全球降水観測計画(GPM)主衛星の観測データの利用により降水を中心とした気象予測の精度向上を図るため,共同で,データの有効利用のための調査および技術開発を進めてきた。その結果,気象庁は天気予報や防災気象情報等の基礎資料を作成する数値予報システムにおいて,降水等の予測精度が向上することを確認したので,同衛星の観測データを定常的に利用することにしたと発表した。
GPM主衛星は,JAXAが米国航空宇宙局(NASA)と共同で開発した地球観測衛星である。GPM主衛星には,日本が開発した二周波降水レーダ(DPR)と,米国が開発したGPMマイクロ波イメージャ(GMI)の2種類の観測装置が搭載されている。数値予報システムにDPRのような衛星搭載降水レーダのデータを利用するのは,世界でも先駆けとなる。