フレキシブルな世界最薄のガラス流体チップを開発理化学研究所 研究グループ
効率良く高速反応を実現する小型の次世代型流体チップの材料として,ガラス流体チップが期待されているが,これまで,小型,軽量,柔軟さ,高耐圧性が求められる場合に問題が生じていた。
同グループは,近年開発され市販されている厚さ㎛の超薄板ガラスに着目,奈良先端科学技術大学院大学と共同開発した超短パルスレーザーを用いた超薄板ガラスの高精度な加工技術と,これまでに開発したガラスの接合技術を用いて,複数の薄板ガラスを接合した従来のガラスチップより格段に軽く,柔軟な,12㎛のガラス流体チップを作製することに成功した。
今後,個別化医療,生命科学研究,エネルギーデバイスなど幅広い分野への貢献が期待される。