高周波数で動作するマイクロ波ワイヤレス給電回路を開発筑波大学,福井大学 研究グループ
電波によるワイヤレス給電方式は,置くだけで充電などに用いられているワイヤレス給電方式に比べて,長距離のワイヤレス給電を行うことが可能である。同グループは,従来ワイヤレス給電に広く用いられているマイクロ波帯(300 MHz~300 GHz)の中でも,より高周波帯を用いたワイヤレス給電に注目した。
また,100 GHz 以上のマイクロ波を大出力で発振可能なジャイロトロンの開発実績がある福井大学遠赤外領域開発研究センターと協力し, 最高周波数303 GHzでのワイヤレス給電に成功した。これにより高周波ワイヤレス給電の有用性を提示し, Beyond 5G(次世代高速移動通信システム)に向けたエネルギーハーベスティング技術の実現に大きく前進した。