どんな薬のどんな副作用,効能でも予測できる人工知能(AI)を開発Karydo TherapeutiX(株)
AI システム「hMDB」(humanized Mouse DataBase)は,ある物質を投与したマウスの全身網羅的なトランスクリプトームデータを指標に,その物質がヒトで起こす副作用や効能を予測するシステムである。
またhMDB を発展させ, 性別, 年齢層別に副作用・有害事象とその発生頻度を予測できる「hMDB- i」(humanized Mouse DataBase, individualized)と,ドラッグ・リポジショニングへの活用が期待できる「hMDB/ LP法」(hMDB / Link Prediction法)を開発した。
hMDBとhMDB / LP法の予測能を検証した結果,医薬品開発で主流な予測システムの1つである「LINCSL1000」(提供元:アメリカ国立衛生研究所(NIH))などの複数の既存AI 予測システムより高い予測能を示した。
これらAI システムは現在,バーチャル創薬,バーチャル治験プラットフォームの1つとして事業化されており(特許出願済),現在は,「究極のローリスク,ローコストの医薬品開発ツール」を目指した,さらなる開発が進められている。