宇宙ごみをレーザーで除去する衛星を設計・開発スカパーJSAT(株)
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スカパーJSAT(株)は,理化学研究所,宇宙航空研究開発機構,名古屋大学,九州大学との連携により,レーザーを使う方式によりスペースデブリ(不用衛星等の宇宙ごみ)を除去する衛星の設計・開発に着手すると発表した。各種のスペースデブリ除去手法があるなか,スカパーJSATは,第一に接触しないため安全性が高く,第二にスペースデブリ自身が燃料となり,移動させる燃料が不要なため,経済性が高いという利点がある,レーザー方式を採用することにした。スカパーJSATは,レーザーの基礎開発に実績のある理化学研究所とレーザーアブレーションによる推力発生実験を行い,技術の実現性を確認した。そして,衛星の主要なミッション機器を開発するため,理化学研究所内に融合的連携研究制度チームとして,正式に「衛星姿勢軌道制御用レーザー開発研究チーム」を設け,名古屋大学および九州大学と連携しレーザー搭載衛星の設計開発(検討を含む)を進める。なお,衛星と地上システムについては,JAXA宇宙イノベーションパートナーシップの枠組みを通じた検討を共同で実施する。