大気の詳細調査に適した地球型の系外惑星を発見東京大学
観測の結果,Gliese 486 bは質量が地球の約2.8倍,半径が地球の約1.3倍で,地球のように岩石を主体とした地球型惑星であるとわかった。この惑星は公転周期が1.467日しかなく,表面温度は摂氏400度を超えると推定されるため,生命が存在できるような環境ではないと考えられる。しかし,公転周期が短いことや温度が高いことは,「トランジット分光」や「二次食分光」という方法で惑星の大気の組成や温度分布を調べる上ではとても有利な特徴となる。特にGliese 486 bは太陽系の近くにあることから,今後惑星大気について詳しく調べることができる地球型の系外惑星として,重要な観測対象になると期待される。