ハビタブルゾーンにあるスーパーアースを発見東京大学,自然科学研究機構,国立天文台
この外側のスーパーアースLP 890-9 cは主星からの距離がちょうど良く,いわゆるハビタブルゾーン(生命居住可能領域)を公転している。この2つのスーパーアースは,主星の前を通過(トランジット)する軌道をもつ「トランジット惑星」である。LP 890-9 cが生命を育んでいるかどうかは現時点ではわからないが,将来の宇宙望遠鏡によるトランジットの追観測によって,どのような大気をもつのかが明らかになると期待される。
今回の発見は,NASAのトランジット惑星探索衛星TESS(Transiting Exoplanet Survey Satellite)と,ベルギー・リエージュ大学の研究者らによるSPECULOOSプロジェクト,東京大学とアストロバイオロジーセンターの研究者が開発した多色同時撮像カメラMuSCAT3と近赤外視線速度測定装置IRDなどが連携した観測によって実現した。