スピン波リザバーチップによる高速信号処理の原理実証に成功! AI処理や画像認識が高速・低消費電力に横浜国立大学
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横浜国立大学のグループは、磁気の波であるスピン波を用いたスピン波リザバー素子の開発に成功した。将来的にネットワーク端末に組み込むことで、AI処理や画像認識など高度な計算の高速かつ低消費電力化が見込める。例えばスマート工場でのリアルタイムな品質検査や、自動運転車における環境認識などへの応用が期待される。光・スピンによる従来法は集積化や多入力多出力など大規模化が困難だったが、素子中の配線が不要なスピン波リザバーは高密度集積化が可能である。
AI処理やIoTデバイスの普及に伴い、この技術より、ネットワークやサーバーでの負荷低減に貢献するエッジコンピューティングの性能を飛躍的に向上させることが期待される。