超伝導の空間的な乱れを可視化する新たな顕微観察技術の開発広島大学,量子科学技術研究開発機構,高エネルギー加速器研究機構

     広島大学などのグループは、放射光を用いた顕微実験技術とデータサイエンスの手法を組み合わせ、銅酸化物が示す高温超伝導の強さを表す「超伝導ギャップ」が、10μmほどの微小スケールで、空間的に不均一であることを世界で初めて可視化した。この発見は、超伝導の局所的な変化を引き起こす要因を解明するうえで重要であり、将来、不均一性の制御を通じて、銅酸化物などの高温超伝導材料の高性能化や新たな超伝導現象の解明に貢献することが期待される。
     本技術は、高温超伝導デバイスの評価や動作原理の解明などにも広く適用できる実験手法であるため、物質・材料科学や応用科学分野での大きな貢献が期待されます。

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