【重要】技術情報誌『O plus E』休刊のお知らせ

随所作主HOYA(株) 流川 治

ナノインプリント

聞き手:流川さんは入社してからずっとフォトマクスの開発をおやりになっていますが,現在はどのような仕事をされているのですか?

流川:技術開発部長,工場長,事業部長,といった役職をひととおり全部やりまして,2003年からは,また研究開発に戻りナノインプリントをやっています。

聞き手:ナノインプリントに関してはO plus Eでも特集させていただいていますが,今は技術的にどのような状況にありますか。

流川:ナノインプリントの一番の問題は,モールドと呼ばれる金型を作るところにあります。モールドができさえすれば,転写は割合きちんとできます。
ナノインプリントに関して,現在我々がターゲットとしてやっているのは磁気ディスク用です。ノートPCに搭載されている2.5インチの磁気ディスクにはガラス基板が使われており,1Tbit/inch2以上の記録密度を実現するためには,従来の連続媒体をナノサイズ(20nm以下)でパターン加工し,記録ビットを磁気分離する必要があります。そのための手段としてナノインプリントは非常に注目されているのです。

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