人より早く始めることでエキスパートとしてさらに上位の仕事を目指すNPO法人 三次元工学会 会員 林 洋一
形状測定に将来性を感じ退社を決意
林:形状測定に将来性を感じていた私は退社を決意し,形状測定では知名度が高かった富士写真光機の鈴木正根部長を訪ね入社をお願いしまた。しかし,鈴木部長は翌年定年で,富士写真光機ではこの種の開発は継続しないと告げられました。そうして名古屋のオプトンを紹介されました。オプトンの與語照明社長は形状測定に対して強い熱意を持っているとのお話を聞き,また鈴木部長も名古屋の大学へ移籍が決まっていたためバックアップをお約束していただいたこともあり,オプトンへ入社することに決めました。 オプトン入社に前後して鈴木部長より,吉澤徹先生(東京農工大),武田光夫先生(電通大),佐藤誠先生(東京工大)を紹介され,その後学問的なご指導を頂くようになりました。オプトン入社後は開発,技術,ソフトウエア制作,営業といろいろな面から形状測定に関わりました。同社のメンバーは光学,機械,電気,ソフトウエアの専門がそろい,特注機から始まりある程度数をこなしてシリーズ化へと進みました。
お客さまの要望に沿うためには,かなりのソフトウエアを制作する必要があり,形状測定機はあくまで入力装置でしかないことを痛感しました。 <次ページへ続く>
林 洋一(はやし・よういち)
1950年 北海道札幌市出身1972年 北海道大学応用物理学科卒業
1972年 日本アビオニクス株式会社入社
1980年 株式会社三菱総合研究所入社
1990年 株式会社オプトン入社
2010年 株式会社オプトン退社
●研究分野
非接触三次元形状測定