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第4回 画像研究界を絵巻物的疾走中!旗手の青木義満先生

2.はじめに


 青木義満先生はいろいろな学術舞台にて,もはやど真ん中におられる方である。だから若き友人にエール,というのもそろそろ憚られそうである。しかしこれが許されそうな個人的な理由はなくもない。青木先生は筆者の長年の友人である橋本周司早稲田大学名誉教授のお弟子さんでお若いころから懇意であったこと,二つは画像センシング技術研究会を創始された筆者も長くご指導いただいた故高木幹雄教授に芝浦工業大学にて仕えられたこと,そして青木先生が慶應義塾大学への奉職に際してご縁をつくられた中島真人慶應義塾大学名誉教授に,私は画像センシング技術研究会などで弟のごとく大事にしていただいている。つまり,青木先生所縁(ゆかり)のお三方の権威に乗った気分が手伝い,ご登場いただいた次第である。
 さて,先生の佇まいを映すのが写真2である。青木先生がラガーマンであった(ある)ことは知る人ぞ知ることであり,大切にされている“信条”は「ONE for ALL,ALL for ONE」であることは間違いない。よって本稿では,画像研究界の確かな事例のなかでこの信条に裏打ちされた学術への取り組みとその疾走の模様を素描することに疎かであってはならない。
 話を始めるまえに青木先生のご略歴をここに共有させていただくとともに,稀有な略歴を裏付ける秘密の人脈を,教授就任特別講義時の謝辞の中に見つけたのでここに補遺しておきたい。

<略歴>群馬県高崎市生まれ。1996年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業,2001年早稲田大学大学院博士課程理工学研究科物理学及応用物理学専攻修了(橋本研究室)。博士(工学)。早稲田大学理工学部助手,芝浦工業大学工学部情報工学科助教授(高木研究室)を経て, 2008 年より慶應義塾大学理工学部電子工学科准教授(中島研究室連携)。2013年より株式会社イデアクエストの取締役を兼任し,慶應義塾大学理工学部発画像センシング技術の医療分野での実用化を目指している。専門分野は知覚情報処理・知能ロボティクス,メディア情報学・データベース,計測工学,医用システムなど。

<添えられた謝辞> ◆青木研究室の学生諸君/芝浦工業大学(2002〜2007年)・慶應義塾大学(2008年〜現在)卒業生120名,現役学生17名,秘書,研究員 各位◆慶應義塾大学 / 理工学部 / 電子工学科の諸先生方・教職員の皆様◆恩師:橋本周司早稲田大学名誉教授◆共同研究先の方々:慶應義塾大学中島真人名誉教授・岐阜大学山本和彦名誉教授・中京大学輿水大和教授・九州大学中島昭彦名誉教授  ◆家族

写真2 青木先生の佇まい(ラガーマン風アライグマのLINE壁紙)



<次ページへ続く>

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