世界初 新たなセンサ搭載の 電磁ノイズ可視化システムを開発!金沢大学,パナソニック コネクト
金沢大学などのチームは,世界初の新たなセンサを搭載した電磁ノイズ可視化システムを開発した。
IoT技術が加速する今,電子機器による電磁ノイズは増大する傾向である。この課題に対し,プリント基板上に波長よりも十分に小さい金属パッチの周期構造を2次元平面状に形成(メタサーフェス)して,プリント基板を上下2段にスタックすることで,2つの共振器を適切に結合させる「スタック型メタサーフェス電波吸収体」を開発し,広い周波数範囲の電磁ノイズを吸収できる性能とセンサの小型化を両立した,ノイズ可視化システムを実現した。
この技術では広い範囲の周波数(300 MHz~1.4 GHz)の電磁ノイズをリアルタイムに可視化し,迅速にノイズ発生源を探ることができる。 製品開発,工場の設備の電磁ノイズによるトラブルや,パワエレ設備,車載機器,医療機器などでの分析が容易となり,EMC分析技術の革新が期待できる。