神経細胞の膜電位と細胞内カルシウムイオンの同時イメージングに成功九州大学,九州工業大学
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九州大学などのグループは、膜電位感受性蛍光タンパク質(膜電位プローブGEVI)とカルシウムイオン感受性蛍光タンパク質を同時にイメージングすることにより、線虫が生きたそのままの状態で膜電位とカルシウムイオンの同時測定に成功した。線虫の嗅覚神経細胞AWAにおいて、この方法を用いて匂い物質に対する応答を測定し、膜電位変化と細胞内カルシウムイオン変化が異なる情報をコードしていることを世界で初めて明らかにした。
この発見は、膜電位変化と細胞内カルシウムイオン変化の関係を生きたままの個体で初めて明らかにしたものであり、今後は高等動物の神経細胞における測定などへの応用が期待される。