ぶれない,まぶしくない,自撮りできる小型眼底カメラシステムを開発奈良先端科学技術大学院大学,東京大学 研究グループ
1秒に1,000枚の画像を信号処理する高速ビジョンと高速化した周辺装置を融合した知能システムは,人間の視覚をはるかに超えた機能と性能を実現し,交通・運転 制御,検査,高速ヒューマンインターフェイスなどいろいろな分野にイノベーションを起こすと期待されている。
今回,この高速ビジョンと近赤外画像技術を用いることで,ユーザーが1人でも正確に眼底の毛細血管をとらえるシステムの開発に成功した。眼底は体外から血管が 観察できる唯一の場所であり,その観察は目の病気だけでなく生活習慣病の予防にも有用である。眼底を気軽に1人で撮像できる本システムは,今後生活習慣病の予防 などパーソナルヘルスケアへの応用が期待される。
本システムによる装置は,現時点では未承認医療機器であり,販売,授与できないものである。今後,自宅で気軽に眼病や生活習慣病をチェックするヘルスケア機器として,実用化を目指すとしている。