非染色・非侵襲・短時間で細菌を判別する光技術理化学研究所(理研) 研究グループ UPDATE:2018.08.23 (6年前) | 記事カテゴリー:ニュース 理化学研究所(理研)の研究グループは,大腸菌にレーザー光を照射したときに散乱する光(ラマン散乱光)が,大腸菌が持つ薬剤耐性の違いによって異なる特徴を示すことを明らかにした。また,この現象を応用し,薬剤耐性大腸菌の種類を非染色・非侵襲・短時間で,しかも,ほぼ100%の確率で判別する方法を開発したと発表した。 同グループは,それぞれの薬剤耐性大腸菌の遺伝子発現パターンとラマン散乱光の関係を調べ,特定の遺伝子の発現量と,ラマン散乱光の特徴との強い相関を見い出した。この結果は,未知の菌に光を照射してそのラマン散乱光を見るだけで菌の種類を判別し,さらにはその菌の遺伝子の発現パターンまで推定できる可能性を示している。 今後,病理診断や環境衛生管理における,正確・迅速な菌種の同定につながると期待される。
ニュース 新着もっと見る タンデム型太陽電池のトップセルとして有望な光吸収層を開発... (11/19) 量子位相が駆動する励起子からの光電流発生に成功... (11/19) 強誘電二次元ペロブスカイトにおいてカイラル光学効果の電気的制御に成功―ハライ... (11/19) 新規反芳香族化合物の合成法を開発ー近赤外光による熱発生を利用したがん治療など... (11/19) 白イチゴの糖度を可視・近赤外光で"見える化"... (11/19) シリコンフォトニクスによる光のスキルミオン生成に成功 ―新しいトポロジカル... (11/19) 絶縁体単層膜における未知の波紋の可視化に成功―量子スピン液体の痕跡?―... (11/6) 波長222nmの遠紫外線照射で大腸癌細胞株の細胞膜を傷害... (11/6)
書籍案内購入はこちら 干渉計を辿る 著者 市原 裕 価格 3,000円(税抜) 第11・光の鉛筆 著者 鶴田匡夫(ニコン) 価格 5,500円(税抜) コンピュータビジョン 最先端ガイド6 著者 藤代一成,高橋成雄,竹島由里子,金谷健一,日野英逸,村田 昇,岡谷貴之,斎藤真樹 価格 1,905円(税抜) Excelでできる光学設計 著者 中島 洋 価格 3,909円円(税抜) シミュレーションで見る光学現象 第2版 著者 Masud Mansuripur訳:辻内 順平 価格 6,000円(税抜) レンズ光学入門 著者 渋谷 眞人 価格 4,000円(税抜)