光や電磁波を反射や散乱しない構造を単一物質で実現東京工業大学 研究グループ
この構造は高い屈折率を有する半導体の円柱構造で実現できるので,今後,不可視な光学素子や電子素子が作製できたり,光と干渉しない配線などが実現できたりする。また,電波と干渉しない構造体の設計にも役立つ。
不可視とは構造が透明であることに加え,光が照射された際にその光の波面が乱されることなく構造を通り抜けるということであり,その光では構造を検出できない。不可視化構造として,これまでクローキングなど,いくつかの方法が提案されている。それらは複数の物質やメタ物質の組み合わせで実現されていた。今回の成果はこれらの技術に対し,容易に不可視化を実現できることが特徴である。