金属イオンを添加するだけで,二酸化炭素固定化酵素の触媒活性の向上に成功大阪市立大学 研究グループ

 大阪市立大学の研究グループは,二酸化炭素をピルビン酸に固定化し,リンゴ酸を生成する反応を触媒するリンゴ酸酵素の活性に関して,アルミニウムイオンを添加するだけで向上させることに成功したと発表した。
 二酸化炭素をピルビン酸にカルボキシ基として導入することでリンゴ酸を生成可能な人工光合成技術では,炭素数3のピルビン酸に二酸化炭素を結合して,炭素数4のリンゴ酸に変換する反応を触媒する「リンゴ酸酵素」の活性化が重要である。今回,同グループはリンゴ酸酵素の触媒活性を一般的な金属イオンを加えて向上させることに成功した。今後,天然の光合成と同様に,炭素数を拡張することができれば,二酸化炭素を原料とした多様な素材合成への新たな展開が期待される。

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