OplusE 2015年8月号(第429号)
- 目次
- 特集のポイント
- 広告索引
特集
光周波数・位相を操る光伝送技術の最新動向
- ■特集にあたって
- O plus E 編集部
- ■高角度光周波数発生技術と光ファイバー通信への応用
- 大分大学 古賀 正文,水鳥 明
- ■高精度光周波数制御技術
- 三菱電機 長谷川 清智,野上 正道,有賀 博
- ■光パラメトリック増幅と低雑音位相感応光中継増幅
- 徳島大学*,大分大学**,高田 篤*,岡村 康弘*,古賀 正文**
- ■PPLNを用いた位相感応増幅技術
- 日本電信電話*,東海大学**,竹ノ内 弘和*,梅木 毅伺*,遊部 雅生**,宮本 裕*
- ■光ファイバーを用いたパラメトリック増幅技術
- 古河電気工業 高坂 繁弘
連載
- ■【一枚の写真】シャッター速度世界一の超解像蛍光顕微鏡
- 理化学研究所 岡田 康志
- ■【私の発言】辛辣な人との出会いや自分の失敗が自分の潜在能力を引き出してくれる
- ニューヨーク州立ストーニーブルック大学客員教授(放射線医学) 谷岡 健吉
- ■【光エレクトロニクスの玉手箱】第30章 光ファイバー:光で紡ぐ世界(その1)
- 伊賀 健一,波多腰 玄一
- ■【コンピュータイメージフロンティア VFX 映画時評】
- Dr.SPIDER
- ■【ホビーハウス】光ケーブルが街の景色を汚していく!
- 映像技術史研究家 鏡 惟史
コラム
■Event Calendar■掲示板
■O plus E News/「光学」予定目次
■New Products
■オフサイド
■次号予告
特集にあたってO plus E 編集部
光ファイバー通信は,時間軸上での時分割多重技術,波長軸上での波長多重技術および光増幅技術等により,この30年で約5桁に近い大容量化が実現されてきた。さらに近年では,超高速デジタル信号処理を高感度なコヒーレント検波へ適用したデジタルコヒーレント技術が光ファイバー伝送技術に大きな変革をもたらした。デジタルコヒーレント技術は,2つの直交位相と2つの直交偏波成分を操って情報を搬送できるため,振幅の多値化も合わせると従来の強度変調方式に比べて周波数利用効率を10倍以上に高めることが期待できる。ところが,現在の光通信で用いられている光源技術では光周波数の揺らぎが大きいため,光周波数(波長)軸上に信号を配置する際にガードバンドを設ける必要があるため上記のような高い周波数利用効率を実現するのは困難である。このような光周波数揺らぎを低減して光源の高確度化を図ることができれば,周波数利用効率の向上および伝送容量の増大が期待できる。
また,多値度が上がるほど雑音の影響を受けやすくなり,現在光通信で用いられている光増幅器では入力光の信号対雑音比が半分程度まで劣化するため,高周波数利用効率(大容量)かつ長距離の伝送の実現が大きな課題となっている。
このような状況の中で,光周波数および位相を操ることで,光のもつ潜在能力をさらに引き出す新しい光要素技術および光通信ネットワークの研究が進められている。
本特集は「光周波数・位相を操る光伝送技術の最新動向」と題して,高確度光周波数発生技術,高精度光周波数制御技術,ならびに光パラメトリック過程に基づく光増幅中継技術と低雑音位相感応光中継増幅に関する研究開発において第一線でご活躍の専門家の方々にご執筆いただいた5つの解説により構成されている。
- 大分大学 古賀正文先生,水鳥明先生
高確度光周波数発生技術と光ファイバー通信への応用 - 三菱電機 長谷川清智氏,野上正道氏,有賀博氏
高精度光周波数制御技術 - 徳島大学 高田篤先生,岡村康弘先生,大分大学 古賀正文先生
光パラメトリック増幅と低雑音位相感応光中継増幅 - NTT 竹ノ内弘和氏,梅木毅伺氏,宮本裕氏,東海大学 遊部雅生先生
PPLNを用いた位相感応増幅技術 - 古河電気工業 高坂繁弘氏
光ファイバーを用いたパラメトリック増幅技術
広告索引
- (株)インデコ429-002
- エドモンド・オプティクス・ジャパン(株)429-997
- FITリーディンテックス(株) 429-007
- オーシャンフォトニクス(株)429-999
- オーテックス(株)429-009
- (株)オプトサイエンス429-010
- コーンズテクノロジー(株)429-008
- (株)東京インスツルメンツ429-003