OplusE 2016年8月号(第441号)
- 目次
- 特集のポイント
- 広告索引
特集
空間分割多重を中心としたペタビット級光通信技術
- ■特集にあたって
- O plus E 編集部
- ■空間分割多重光ネットワーク
- 情報通信研究機構 宮澤 高也,坂口 淳,クラウス ヴェルナー
- ■空間分割多重光伝送方式を用いたペタビット級光伝送技術
- KDDI 研究所*,大阪大学** 森田 逸郎*,相馬 大樹*,五十嵐 浩司*,**,釣谷 剛宏*
- ■一括光増幅技術
- 古河電気工業 杉崎 隆一
- ■誤り訂正符号技術
- 三菱電機 杉原 隆嗣
- ■マルチコア光ファイバーの測定技術
- 大阪府立大学 大橋 正治
- ■マルチコアファイバー接続技術
- 千葉工業大学 長瀬 亮
連載
- ■【一枚の写真】皮膚に貼り付け可能なディスプレイを実現
- 東京大学 横田 知之,染谷 隆夫
- ■【私の発言】「もしかしたらできるんじゃないかな」と思ってやってみる(後編)
- 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 機構長 村山 斉
- ■【第11・光の鉛筆】9 Maxwellの色彩論2 白色スペクトルとカラーボックス
- 鶴田 匡夫
- ■【波動光学の風景】第119回 121. 誘電率テンソルと対称性
- 東芝リサーチ・コンサルティング 本宮 佳典
- ■【光エレクトロニクスの玉手箱】第42章 エネルギーの宝庫:太陽電池(その2)
- 伊賀 健一,波多腰 玄一
- ■コンピュータイメージフロンティア
- Dr.SPIDER
- ■【ホビーハウス】ステレオ写真の本(第105 回)3Dメガネをかけている人物とキャラクター
- 鏡 惟史
コラム
■Event Calendar■掲示板
■O plus E News/「光学」予定目次
■New Products
■オフサイド
■次号予告
表紙写真説明
通信需要の増加を支えるため,マルチコアファイバーに代表される空間分割多重技術の研究が世界的に進められている。図はコア数22のペタビット伝送用ファイバーである。(関連記事「空間分割多重光ネットワーク」情報通信研究機構 宮澤 高也ほか:詳細は723ページ)
特集にあたってO plus E 編集部
空間分割多重を中心としたペタビット級光通信技術
通常の単一コア光ファイバーの伝送容量限界がほぼ100 Tbit/s/芯であることから,さらなる大容量化の手段として,時分割多重(TDM:Time-Division Multiplexing)による高速化,波長多重(WDM:Wavelength-Division Multiplexing)による大容量化に加えて,複数のコアを有するマルチコアファイバーを用いた空間分割多重(SDM:Space-Division Multiplexing)方式が登場した。また,SDMの一種であるモード分割多重(MDM:Mode-Division Multiplexing)とマルチコアファイバーの併用によるさらなる大容量化の潮流が見られる。SDM方式のトリガーは,2012年NTT研究所の高良等による1.01-Pbit/sの光伝送実験成功である。2015年には2.05-Pbit/sの光伝送実験成功がKDDI研究所より報告された。このような研究開発成果を受けて,ペタビット級光通信技術の市場への導入を意識したシンポジウムが電子情報通信学会で催されるに至っている。そこで,実用化も含め,関心が盛り上がりつつある「ペタビット級光通信技術」について,特集を組む意義は大きいといえる。本特集号は,SDM技術を俯瞰する上で重要な①「空間分割多重光ネットワーク」,光伝送システムの基本となる②「ペタビット級光伝送技術」,③中継光増幅において重要な「一括光増幅技術」,④長スパン化を実現する上で重要となる「誤り訂正符号技術」,さらには,SDMの基本となる⑤「マルチコアファイバーの測定技術」,⑥「マルチコアファイバーの接続」をコアに構成されている。図1は,光ファイバー一芯あたりの伝送容量と伝送距離の関係を示す。★印は2015年までのSDM技術を駆使した成果を示す。今後,マルチコアファイバー接続技術の進展も期待され,長スパン化に拍車が掛かることを期待したい。
図1 空間分割多重光伝送実験における伝送容量の距離依存性
広告索引
- (株)インデコ441-999
- エドモンド・オプティクス・ジャパン(株)441-997
- FITリーディンテックス(株)441-007
- オーテックス(株)441-008
- (株)オプトサイエンス441-009
- Zemax Japan(株)441-010
- (株)東京インスツルメンツ441-003
- (株)日本レーザー441-002