渋谷眞人氏が国際光工学会SPIE ルドルフ&ヒルダ・キングスレイク賞を受賞
東京工芸大学名誉教授の渋谷眞人氏が,SPIE ルドルフ&ヒルダ・キングスレイク賞を受賞した。フォトリソグラフィー用位相シフトマスクを発明して,光学設計の発展に多大な貢献をもたらし,平面波展開に基づく結像理論の基礎を築いたことが評価されたことによる。
SPIEによる学会賞は,医学,天文学,リソグラフィー,光計測学,光学設計,コミュニティー・リーダーシップなど,さまざまな分野における変革的進歩をたたえるもので,技術的業績のほか,SPIEへの献身的な貢献や,その組織としての使命への支援を表彰する。
渋谷氏は,日本光学工業株式会社(現ニコン)に入社し,最先端の光学設計・開発に従事し,多くの優れた業績を上げた。後に,東京工芸大学に移り,学生の指導に尽力されている。現在も同大学名誉教授として,執筆や講演を通して,光学界の発展に寄与している。現在,OplusEで「レンズ光学の泉」を連載中である。
https://spie.org/news/masato-shibuya-the-2022-spie-rudolf-and-hilda-kingslake-award-in-optical-design