画像合成のためのデータステッチングの技術を確立京都大学

京都大学大学院理学研究科の栗田光樹夫准教授らの研究グループは,高精度な形状測定を可能とする画像合成用の「データステッチング」の技術を確立したと発表した。

従来,画像や映像データを合成する際,個々のデータの中間データを算出し,この中間データを橋渡しとして接続していたため,それぞれの測定データ間に生じた不整合を補償しないまま接合していたが,今回の発表では,個々のデータを弾性体とみなすことで,不整合が生じない,最適なデータ接続技術の確立を可能にした。

今後,この技術を用いれば,既存の測定装置により得られた測定データをより適切に統合することができるため,精度の高い測定装置を導入しなくても,誤差の少ない測定結果を得ることが可能になる。また画像合成ならばよりツギハギ感が少なく,均整のとれた合成画像が得られると期待される。

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