デジタルカメラでマンホールの鉄蓋点検を安全かつ効率的にNTTアクセスサービスシステム研究所
NTT(株)は全国に68万個のマンホールを保有しており,マンホールの鉄蓋に生じる段差を定期的に点検している。現在の点検法は路上に保安施設を設置し,ノギスによる計測が主流だが,路上作業を伴うため作業の安全確保や,保安施設の設置に警察への道路使用許可申請が必要となり,事務手続きにも手間と時間を要することが課題となっていた。
本技術により,デジタルカメラで遠隔撮影したマンホール鉄蓋の画像から,鉄蓋に生じた段差箇所を自動的に検知し画像解析を行うことで,最大段差の位置と2.7mm以上の段差量を計測することが可能となった。撮影機器に有効画素数1790万画素以上を満たす一眼レフカメラを用いることで,10m離れた位置で撮影した画像においても,0.2mm精度での段差計測が可能で,天候は晴れまたは曇りの日の逆光で撮ると,高い精度が得られる。
今後,平成26年度より導入予定とし,鉄蓋点検の安全性と効率性の向上を目的としている。