光の任意の偏光状態を磁性体に書き込み・読み出すことに成功九州大学,東京大学
従来の偏光メモリーは,偏光ストークスパラメータS1,S2,S3のうちのどれか1つのパラメータの符号(±)を「0」と「1」のビット情報として記録していたところ,今回の研究により,3つのパラメータをすべて用いて光の任意の偏光を保存する多重度・偏光メモリーの研究・開発が可能になるものと期待されている。また,今回の研究で得られた回転運動する磁化振動モードにより,テラヘルツ周波数帯での円二色性や光学活性を調べることが可能になり,セキュリティチェック,医療診断,分子構造解析,建物の非破壊検査など,幅広い分野での応用が期待される。