単一光子を用いた意思決定の実証に成功情報通信研究機構,物質・材料研究機構
今回,同グループは,MAB解探索アルゴリズムとして独自に定式化した「綱引きアルゴリズム」と呼ぶ数理モデルの特徴が,単一の光子の持つ粒子性と確率性を用いて表現できることに着目し,それを利用して単一光子源としてのナノダイヤモンド中の窒素欠陥と偏光制御装置を用いた独自のシステムを構築し,MAB解決の実験的実証に成功した。
MABは情報通信技術における周波数割当ての効率化,ウェブ広告の最適化などに応用できる。今後,これらを新しい原理で実現する「知的フォトニックシステム」の開発が期待される。