自動車排ガス浄化用触媒材料を放射線損傷なくナノレベル観察することに成功北海道大学,トヨタ自動車?,高輝度光科学研究センター,理化学研究所
XFELの発光時間は10フェムト秒以下と,放射線損傷が起こる時間スケールよりも短いため,XFELで試料を照らすと,試料が放射線損傷を受ける前の一瞬の姿を捉えることができるという特徴を活かして,コヒーレント回折イメージングという手法を開発し,従来手法では困難であった溶液中でのみ構造を保つことのできるナノ材料の評価も行うことができるようになった。
今後,触媒や電池材料など産業応用上重要な物質の実使用環境やプロセス過程でのナノレベル解析において威力を発揮すると期待されている。