8K非圧縮映像の超広帯域リアルタイム暗号化配信に成功情報通信研究機構（NICT）

　情報通信研究機構（NICT）は，研究開発用テストベッドネットワーク「JGN-X」上にて，新世代ネットワークの実現に向けた研究開発を進めている。このたび，2月5日（金）から開催された「さっぽろ雪まつり」の8K/4K映像を用いて，産学官関係組織46団体との連携によるNICT主催の実証実験として，8Kライブ映像の超広帯域リアルタイム暗号化配信に成功したと発表した。
　今回，IPsecによる暗号化技術を用いて，広域ネットワーク上で8K非圧縮ライブ映像をリアルタイムに暗号化・復号化し，安全に配信できる仕組みを構築した。さっぽろ雪まつり会場で撮影される8K映像データをすべて暗号化して大阪うめきたの一般公開会場まで送信し，会場内で復号化して中継映像を広域に安全に配信できることを実証した。
　今回のリアルタイム暗号化の成功により，さらに多くの利用者にJGN-Xテストベッド環境を提供し，将来の新世代ネットワークの早期実現を目指すとしている。