レーザー照射で消磁と金属化を放射光で観測東京大学 研究グループ
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東京大学の研究グループは,ドイツのHelmholtz-Zentrum Berlinの研究グループと共同で,強磁性で絶縁性を示す鉄酸化物BaFeO3 の時間分解磁気円二色性測定を行い,レーザーを照射することにより消磁と絶縁体から金属への転移の観測に成功したと発表した。
さらに,レーザー強度を上げていくことで,絶縁体であった薄膜が金属化すると同時に消磁していく時間が短くなることが分かった。
スピンの制御をレーザー強度で調節できるという今回の成果は,レーザーにより磁気情報を場所ごとに操作するなどの実用化につながることが期待される。